10/30〜31 
〜2週間ぶりのブルゴーニュ〜

 

今回のORGANISATEUR

 パリのワインショップ、「Les Caprices de l‘Instant」のラファエル、ジェラール両氏の紹介によるアポイントと、ベタン片手に自分で取ったアポイント。

 

今回のチーム・デギュスタシオン

 基本的に一人だったが、ディジョンで修行中のソムリエ氏と一緒に廻ったドメーヌも。

 

今回のスケジュール

10/30

ボーヌ着

11:00 Domaine Francois MIKLSKI

15:00 Domaine du Chateau de CHOREY

10/31

14:00 Domaine Henri GOUGES

17:00 Domaine Jean TARDY

帰パリ

 

 プリュレ・ロック家を後にして、はや2週間。2週間前私がパリに発つ頃のブルゴーニュは「黄金の丘」の名前そのものに輝いていた。しかしたった2週間で「黄金」は「銅」に変わってしまった。まだ黄金色の葉も残ってはいるのだが、全体的に葉の量が圧倒的に乏しく2週間前のあのゴージャスにはほど遠い。秋でもなく、冬でもない一瞬の中途半端さ。

 サマータイムも日曜日(27日)に終わり、日は目に見えて短くなり、太陽が差すと暖かなのだが曇ると途端に寒くなる。畑はいつも自然をその姿に映し出す。この2日間で見た畑は季節の狭間そのもののような気がした。凛、とした冬が少し待ち遠しい。

 

またヴァカンス!?

 ブルゴーニュに来る前週、ビアリッツのホテルの一室で今週のブルゴーニュの為のアポイントを取っていたのだが、2、3件に断られて「?」が頭に点滅した。彼らが断る理由は11月3日、あるいは10日までヴァカンスです、というもの。最初は収穫後の仕込みが終わった後の個人的な小休止かと思っていたが、どうも様子が違う。そこで事情を確認するとフランス人はまたヴァカンス中だったのだ!!!

Toussaint(トゥーサン)、諸聖人の日と言われる祝日が11月1日にある。この日を挟んで学生は「秋休み」を1−2週間取る。そして全ての人がこの時期1週間以上休む訳ではないが、今年はこの祝日が金曜日だったので自動的に殆どの人達は最低3連休を享受することになるのだ。しかしこの間まで夏のヴァカンスだったじゃないか。そしてあなた達にとって大切なノエルまでは2ヶ月も無いじゃないか。それでもまだ休むか?!と私は言いたい(でも羨ましかったりもする)。

一方今回訪問を受け入れてくれたドメーヌは、どこも訪問客の対応に大忙しだった。私が訪問を断られた理由も、「既に訪問の予約で一杯」という理由が「ヴァカンスだから」と並んで多く、実際ドメーヌに行くとどのドメーヌも私のアポイントの前後にもいくつかのアポイントを抱えているか、他の訪問客と一緒にテイスティングするかだった。

なぜこんなに忙しいのか?その理由として

@     収穫とその仕込みが終わる時期を、訪問客が待っていた。

A     特にブルゴーニュに関しては、例の「栄光の3日間」を避けて前倒しに来る訪問客も多い。

B     ニューヨークで行われたVINEXPO明けで、生産者が帰ってきている。

C     ヴァカンスを取る生産者がいる分、取らない生産者により訪問客が集中する。

等が挙げられるようだ。「いつもなら3日前の電話でも訪問OK何ですけどねぇ。この時期はそれじゃ遅すぎます」とは訪問を断られた時に、ある生産者から言われたことだ。

結論。この時期のアポは、早めに!