6/25〜28  〜ビオビオ en BOURGOGNE〜

 

今回のORGANISATEUR

 

今回は一応自分でアポ取り。3月にボーヌで行われた「VIVAVIN」主催の試飲会で出会ったビオディナミ実践者のワインが面白かったので、彼を訪ねた後、テーマを「ビオ」に絞って訪問することに。到着後現地の知人にも何件か紹介していただく。

 

今回のチーム・デギュスタシオン

 先週に引き続きヴァカンス中のソムリエ氏と、先々週お世話になったアルザスで研修中のけんさん、そして私の計3人。ソムリエ氏とけんさんは初顔合わせだが、私にとっては2人とも2回目なので、とっても気が楽。

 

今回のスケジュール

6/25

ボーヌ着

17:00 Domaine Emmanuel GIBOULOT

 

6/26

15:00 Domaine Dominique GALLOIS

 

6/27

14:00 Catherine & Dominique DERAIN

17:00 Domaine Thierry GUYOT

19:00 Domaine CHASSORNAEY

6/28

9:00 Chateau de Monthelie

帰パリ

 

 とにかくこの4日間は、日焼けするほどのぴかぴかの晴れ!ブルゴーニュではこんな天気が2週間ほど続いているらしい。それは畑の著しい変化も意味する。そして著しい変化=大量の仕事。ましてやビオなら尚更のこと。2時や3時に取れたアポイントは「たまたま」ラッキーだっただけで、5時、7時、という時間を指定されるのも理解できる。(アポ取りの電話も昼間は繋がらないことが多い)忙しい中を時に2時間以上の時間を割いてくださった皆様に、感謝。

 先週のロワールで、初めて開花を見た。小さな花が完全に開くと、それは本当に良い香りがする。一方けんさんの働くアルザスのZinnkoepfle(グラン・クリュ)では今週になってもまだ開花は見られないらしい。そしてここ、ブルゴーニュ。この晴天が手伝ってか、ブドウの果実が膨らみ始めている! 黒ブドウの中には既に色づきが見られたものもあるらしい!!!一体南はどんな感じなのだろう?(ということで再来週は多分ローヌ)

 当たり前といってしまえば簡単だが、レジョンごとに開花一つとっても大きな差がある。その差を現地の気温や日差しを感じながら、自分の目で見、自分の鼻で香ってみる。私にとってイメージしていた差が、初めて個人レベルで理解できるものになる瞬間だ。

 

訪問を終えて

ブルゴーニュに行ったのはこれで7回目くらいか。

ブルゴーニュに初めて行ったワイン好きなら、多分「王道コース」があると思う。ボーヌの街を散策し、コンティの畑を参り、ジャイエの家の前を冷やかしてみる、みたいな。私も例に漏れずしっかりその王道も経験してきた。

そしてふと気付くと私は今までコート・ド・ボーヌの西側に行ったことがない。今回初めて訪れたモンテリー(ここは真ん中だが)しかり、サン・ロマンしかり、サン・トーバンしかり。

シャトー・ド・モンテリーから臨む美しい畑の風景、まさに峡谷の中に突然村が現れたかのような風情のサン・ロマン、石と坂が印象的な、時間が止まっているサン・トーバン。そこで造られている未知のワインや、それらを造っている個性的な人達。

ブルゴーニュの王道以外の魅力を体感してしまった、という嬉しさと同時に戸惑い(まだ行ったことのない他のレジョンも多いのに、ついついブルゴーニュに行ってしまう)が隠せない。ブルゴーニュはいつも人を虜にしてしまう、結構危険なレジョンかもしれない?